Develop Solutions

al+ GPT Solutions Blog

Back
開発 2024年12月1日

2024年最新のAIトレンド5選!特徴や具体的な活用場面を解説

AIトレンド_01

急速な発展を遂げているAI。2024年もさらに進化し、ビジネスや生活に欠かせない存在となっています。

 

本記事では、注目すべき2024年の最新AIトレンドをご紹介します。技術の特徴や活用場面を解説していますので、AIを取り入れてビジネスの強化を図りたい方や、最新のAI技術を押さえておきたい方はぜひ参考にしてください。

AIは大きく2種類に分けられる

AIは、用途や設計目的に応じて「特化型AI」と「汎用型AI」の2つに分類されます。それぞれの特徴について解説します。

特化型AI

特化型AIは、特定のタスクや分野に特化して設計されたAIのことで、与えられた目的に対して非常に高い精度を持ちます。たとえば、医療分野ではAIを用いて画像診断を行い、医師の診断を補助する技術がすでに実用化されています。また、自動運転システムも特化型AIの一例です。このように、特定の用途に特化することで、高度なパフォーマンスが得られることが特化型AIの強みといえます。

 

ただ、特化型AIは特定のタスクに特化しているため、他の用途には応用できません。そのため、運用時は明確な目的のもとで活用する必要があります。

汎用型AI

汎用型AIは、特定のタスクに限らず、幅広い分野に応用できるよう設計されているAIです。ChatGPTのような生成AIはその代表例であり、テキスト生成や対話システムとして多くの分野で活用されています。このようなAIは、クリエイティブ分野で文章やアートを生成するだけでなく、カスタマーサポート、翻訳、開発支援などさまざまな用途で活躍しています。

 

汎用型AIは、特定のルールに基づかず、自律的に学習しながらタスクをこなせるため、非常に柔軟です。ただし、その汎用性ゆえに、特化型AIほどの精度を特定のタスクで発揮できないこともあります。今後、技術が進化することで、より多様な分野での活用が期待されています。

2024年最新のAIトレンド5選

AIトレンド_02

2024年はAIの進化がさらに加速し、さまざまな新しい技術やトレンドが注目されています。その中でも特に注目度の高い5つについて解説します。

  • OpenAI o1
  • マルチモーダルAI
  • エッジAI
  • XAI
  • 小規模言語モデル(SLM)

OpenAI o1

ChatGPTで有名なOpenAIは2024年、新たなAIモデル「o1」を発表しました。特に高度な推論と複雑な問題解決に特化しているモデルです。従来のGPTシリーズからさらに進化し、科学や数学、プログラミングなどの専門分野で優れた性能を発揮するよう設計されています。

 

o1は、複雑な問題に取り組む際、まるで「考える」かのように、連鎖的な思考プロセスを活用するのが特徴です。また、物理学、生物学、化学などの科学分野の高度な問題にも取り組める能力を持ち、数学オリンピックの予選においても上位500位相当の成績を収めるなど、専門家レベルのパフォーマンスを示しました。

 

OpenAI o1は、特に科学や数学、プログラミングといった高度な知識が求められる分野での応用が期待され、今後のAI技術の進展において重要な役割を担うことが期待されています。

マルチモーダルAI

マルチモーダルAIは、テキストや画像、音声、動画など、複数のデータ形式を同時に処理できる技術として注目されています。この技術の進展により、AIはより人間に近い認知能力を持ち、複雑なタスクをこなせるようになってきました。

 

たとえば、医療分野ではMRIやCTスキャンなどの画像診断と患者の電子カルテ情報を組み合わせることで、より正確な判断につながり、病気の早期発見や診断の精度向上が期待できます。

 

マルチモーダルAIは今後さらに進化し、私たちの生活に大きな影響を与えることが期待されています。

エッジAI

エッジAIは、デバイスや端末でリアルタイムにデータを処理する技術で、クラウドに依存せずにAI機能を利用できる点が特徴です。特にIoTデバイスやスマートフォン、自動車などでの活用が進んでいます。

 

エッジAIのメリットは、クラウドを経由しないため、データ転送の遅延やセキュリティリスクが低減されることです。異常検知システムや監視カメラなどリアルタイム性が求められる分野では、今後さらにエッジAIの導入が進むと予想されます。

XAI

XAI(説明可能なAI)は、AIシステムの判断や結果を人間が理解できる形で説明する技術です。近年、AIがさまざまな分野で広く活用される中で、その判断根拠を明示することが重要視されています。特に、金融や医療などは、誤った判断が重大な影響を与えかねません。そのような場面でXAIは活躍します。

 

XAIの導入は、判断プロセスを確認できることでユーザーの信頼性を高められる、特定のバイアスに基づいて意思決定をしていないか検証できるといったメリットがあります。XAIが普及すると、AIの透明性が高まり、さらにAI技術の導入が進むでしょう。

小規模言語モデル(SLM)

SLM(Small Language Model)は、自然言語処理(NLP)の分野で利用される小規模な言語モデルです。従来の大規模言語モデル(LLM)に比べて、軽量で効率的に設計されていることが特徴です。このため、計算リソースが限られた環境でも動作しやすく、特定の用途に合わせた機能を発揮できます。

また、特定の用途に特化して学習されることが多く、業界特化型のチャットボットや情報検索システムにおいて高い性能を発揮します。

SLMは特定の用途に特化しつつ効率的なAIソリューションを提供する技術として、今後も幅広い分野で実用化が進むでしょう。

AIを導入する際の注意点

AIトレンド_03

AIの導入は多くのメリットがありますが、いくつかの注意点も考慮する必要があります。

  • 責任の所在を明らかにする
  • セキュリティ面のリスクを理解する

 

責任の所在を明らかにする

AIの導入においては、責任の所在を明確にすることが重要です。AIが意思決定を行う際、その結果に対して誰が責任を持つのかが不明確だと、トラブルが発生した際の対処が難しくなります。

 

そのため、AI導入時にはAIが生成する結果や判断について、どのようなガイドラインを設定するのかを事前に検討しましょう。また、AIを利用する際には、AIの判断根拠やデータの透明性を確保し、外部からの信頼を得ることも重要です。

セキュリティ面のリスクを理解する

AIを導入する際には、セキュリティ面のリスクも考慮しなければなりません。AIは大量のデータを扱うため、データ漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。特に、個人情報や機密情報を扱う場合、そのセキュリティ対策は重要です。

 

AI導入時には、セキュリティを確保するためのポリシーや手順を整備し、定期的にリスクアセスメントを行いましょう。また、従業員に対してもAI技術の取り扱いやセキュリティに関する教育を行うことが重要です。

まとめ

2024年におけるAIのトレンドには、次のようなものがありました。

  • OpenAI o1
  • マルチモーダルAI
  • エッジAI
  • XAI
  • 小規模言語モデル(SLM)

AIは急速に進化を遂げているため、どんどん新しい技術が登場します。流行に乗り遅れないよう、アンテナを張って最新の情報を得るようにしましょう。

株式会社オルツでは、パーソナル人工知能を中心に、AI活用やLLM(大規模言語モデル)開発を通じて、貴社の課題解決をサポートします。ヒアリングからコンサルティング、実証実験、開発、運用に至るまで、一貫したサポートを提供。システム開発や最適なAIソリューションの提案を通じて、確実に結果を出すお手伝いをいたします。ご興味のある方は下記よりお問い合わせください。

 

>>株式会社オルツへのお問い合わせはこちらから

関連記事

開発 2024年8月3日

自然言語処理(NLP)の活用事例15選!仕組みやAIとの関係を解説

自然言語処理(NLP)とは、人間の日常的に使っている言葉(自然言語)をコンピュータが理解できるように...

開発 2024年11月12日

AIができること・できないことを具体例と活用事例を交えて解説!

AI技術が急速に進化する中、「AIはどこまでできるのか?」と疑問に感じたことはありませんか?私たちの...

COMPANY

LOCATION

HEAD OFFICE

〒106−0032
東京都港区六本木7−15−7 新六本木ビル 402

Service